宮城県多賀城市に住んでいる友達と電話で話しをした。
震災当時、震災2~4週間後、そして今の状況を
テレビやラジオでは聞けないことを話してくれた。
現場には行かなくても、話の内容で状況が容易にわかることは
それだけ写実的なことだと、心から震えた。
地震直後に今まで生きてて聞いたことのないド号を耳にした時
「これはやばい!」と直感したらしい。
高台のホテルの駐車場に逃げるもがれきや流財によって
自衛隊の救命ボートが届かず、救難を待ったという。
また食糧を買うのに何時間も並び、並んだ先には一人5品までや
●●円分までの制限があったり、ガソリンスタンドでも
レギュラーが売れ切れたら、
仕方なくハイオクを入れることになったりと。
さらに今月になっても賃貸アパートメントに
入るのすら困難だったという。
家賃8万円以上ともなると高額物件となり、
入居をあきらめるはめになる人も大勢いるともいう。
仕事は震災前の会社でまた再開したのは
ラッキーな方だと、喜んでいた。
そして最後には『命だけあったのが、本当に良かったよ!』と
言った切実な言葉は何事にも代えがたい真実なんだと、
心の奥底まで届いた。電話を切った後に思ったのが
「仕事が激減したよ」なんて愚痴ってしまった上に
ただ、相手の話にうなずくことが
精いっぱいだったということ。
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