津軽の郷土料理である「けの汁」。
古くは小正月の前日の十五日までに作り、
十六日の朝に仏前に白粥とともに供えた精進料理でした。
近年は女性が小正月をくつろぐための作り置きの料理でもあり、
栄養豊かな保存食でもあったようです。
さらに調べると、秋田県では「きゃの汁」・「きゃのっこ」などと呼ばれています。
北海道、岩手県でも、けの汁が作られていたようです。
宮崎県のお盆料理にはけの汁に類似した「かいのこ汁」があるそうです。
地域や家庭によって調理が異なりますが、
津軽では、だいこん・にんじん・ごぼう等の野菜類に
ふき・わらび・ぜんまい等の山菜類。
それに油揚げ・豆腐・凍み豆腐などの大豆製品を材料を刻んで、
みそやしょうゆで味付けして煮込んだ素朴な料理です。
我が家でうどんをプラスして食べています。
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