去年の「東京モーターショー2015」以前のこと。
外車産業は日本、特に東京にマーケットの軸を置いていないと薄々、感じていた。
それは3大モーターショー(東京・フランクフルト・デトロイト)の崩壊や
アジア圏内でのモーターショーの開催(韓国・中国・タイ・ベトナムなど)が
活発化されているからだ。
最近のトピックスではフォードが日本撤退すること。
日本における外車のシェア率は8%以下で大概が都市部に集中している。
その中でフォードは1,5%のシェア率。
本国、世界シェアを誇っているが、
日本のクルマ事情ではフォードのラインナップやクルマに対する姿勢が適していないとか。
そのモーターショーでメルセデスベンツのプレスカンファレスでの内容を要約する。
新型車GLEの紹介とベンツの売り上げが
排ガス規制の誤魔化しが当時の話題となったフォルクスワーゲンを抜いて国内一位という、
新車発表会でもしているかの様子振り。
その10日後くらいに開催されたロサンゼルスモーターショーで
ベンツはワールドプレミアを発表している。
明らかに
日本のマーケットに目を向けていないことがわかる戦略。
それでも好評を得ているのは外車が1年置きくらいにモデルチェンジか?
と思わせるような一新するデザインで次々と新型車、
限定車をリリースしていくからに違いない。
また新しい物好き、千里眼を持っている人が少ない上に“おのぼりさん”の日本人という
国民性にもピッタリの話題となってのだろう。
新型iPhoneがリリースされたら、その購入に徹夜組がでるかのように・・・。
また最近の主流としてデザインに統一性をもたせてクラスレス化や
小エンジンによるコンパクト化されたクルマが、さらに拍車をかけていることだ。
でもこのスタイル、
実は日本人向けではなく、
日本にいる中国人をはじめとするアジア人向けの
パフォーマンスということを理解できていない
日本人外車オーナーが多々いる。
例えば、中国でのiPhoneのシェア率は70%を超えるという。
しかも中国にはピンクゴールドカラーがあるという。
現時点でのマーケットの動きは中国なのだ。
コンパクトSUVが人気なのは中国でのこと。
ここから発信してロールスロイスやマセラティ、アルファロメオまでもが
SUVを発表することでそのマーケットの規模がうかがえる。
これに乗っかっている? 乗っかり切れていない? のが日本人という訳だ。
また中国ではレクサスからミニバンをリリースして欲しいという要望が多いのも事実。
派手好き・横柄な中国人にはピッタリだろう。
自由が丘や表参道を歩いているも大声で話す中国人や
片言の日本語で道を聞いてくるアジア人を多く見かける。
家電量販店に中国人が爆買いしているニュースを耳にするが、
実際にはその先の浸食が進んでいるのだ。
ついこの前、新宿のビジネスホテルに宿泊した時のこと。
フロント担当が不愉快になるくらいの接客振りだったのを客観的にみていた。
その後、フロントにはたくさんのアジア圏から来日した外国人が押し寄せた。
その光景を見て「フロントマンは日本人にでなく、外人対応の接客態度にシフトしたのだ」
と。これが現実に起きている東京事情なのだと。
4年で12万キロを走破したフォルクスワーゲンゴルフワゴンⅣ。故障したところはない
というくらいに丈夫で長距離が乗りやすかった名車。好きで乗っていると、世間体や流行を気にして乗っているのとでは、訳が違う
未だに土地柄や所有しているクルマでステイタスを
感じている東京人は
完全に時代遅れの何ものでも無い。
先ほど話したフォードの日本撤退と同時に
トヨタが世界の自動車売り上げナンバーワンというニュースも忘れてはいけない。
また東京モーターショーでマツダがロータリーエンジンの市販化を発表したのも
嬉しいニュースだ。
奥田民生氏の「風は西から」はマツダの歌ともとれるメッセージ。
ここ数年のカー・オブ・ザ・イヤーでマツダ車が連続して選出されているのも事実。
クルマ事情や東京の人の流れが変わっていることに早く気付いて欲しい。
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