存在は知っていた。
けれども一向に行く気はしなかった。
それでも何年ぶりかにまた、存在に意識し始めて行くことになったおもちゃ美術館。
学校を改修してできたという建物は廊下や通路に四ツ谷の歴史を紹介していたり、
元学校ということから当時、撮られたであろう写真が展示してあったことには興味深い。
メインとなるプレイルームは入場料が¥1000かかり、
未就学生の格好の遊び場と化していた。
それだけにこのような展示ルームには人気がない。
またボランティアで構成された年配の方々の丁寧な実践指導によっておもちゃや触れ合いといったものが
生き生きと生まれ変わっていた、おもちゃ美術館。
退館してふと空を見上げて思ったのは、
本来ならここも子どもたちのしゃべり声で活気つく場所なのだが、
冬のグレーな曇天のようにひっそりとこじんまりとした寂しさだけが広がっていた。
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